向井三郎|Saburo MUKAI

−水面−

2022年11月11日(金)−12月4日(日)

2022年11月のノハコは、昨年から連続する「静けさ」をテーマに、向井三郎展「水面」を開催します。

向井さんは、屋外の風景を主なモチーフとして、木炭を用いた丹念な線描による絵画作品を制作するアーティストです。ノハコでの向井さんの作品発表は2015年の「線の林」に続き二回目となりますが、一貫して眼前の対象を静かに見つめ、その表層を細密に捉えながら、私たちに「見ること」の意味を問いかけます。今回の展覧会では、海の水面をモチーフとした新作とともに、ノハコの壁面を支持体とした巨大なウォールドローイングを制作し、よりサイトスペシフィックな展開がなされます。

伊藤史|Fubito ITO

−発光−

2022年9月9日(金)−10月2日(日)

2022年秋のノハコは、昨年から連続する「静けさ」をテーマとして、伊藤史展「発光」を開催します。

伊藤さんは、鮮やかな色彩による抽象絵画を制作するアーティストです。ノハコでの伊藤さんの作品発表は二回目となりますが、前回2017年の「おもてをたてる」では、作品における表層や面性の自立について注目をしました。今回の展覧会では、作品が生成される過程とその内容について省察していきたいと思います。こうした展覧会の変遷は、身体性と描く行為が直接的に絵画としての自立につながる近年の伊藤さんの制作の傾向を示しているものです。

祐成政徳|Masanori SUKENARI

−余白−

2021年9月24日(金)−10月17日(日)

この度、ノハコでは祐成政徳展「余白」を開催いたします。

彫刻を絵画でいう図としてみた場合、作品によって見出される周囲の空間は地となり、そこには余白としての場が現れます。彫刻によって生成される余白において、作品、あるいは作家自身がもち得てきた感性に触れ、そこで静かに佇むことの意味を、今回の展覧会を通じて考えてみたいと思います。

周豪 |Zhou Hao

−相としての層−

2021年6月18日(金)− 7月11日(日)

ノハコでは、2021年初夏より、「静けさ」をテーマとした展覧会を開催していきます。第一回目となる展覧会は、周豪展「相としての層」です。本展は、2019年から2020年にかけて制作された油彩画により、周の絵画について注目をするものです。地と図の簡素な関係性からつくられる周作品の静謐な佇まいを、ぜひご高覧下さい。

水上嘉久|Yoshihisa MIZUKAMI

−影−

2020年11月6日(金)−11月29日(日)

nohakoの今秋2回目となる展覧会は、水上嘉久展「影」を開催します。水上さんは、一貫して、石という物質から生まれる形象の現れを追求している彫刻家です。近年では、山景をイメージさせる《陰に山》の連作を発表されていますが、今回の展覧会では、これまでの作品に見られた抽象性をより一層展開させた新作《影》を発表いたします。

井川淳子|Junko IKAWA

−いつか−

2020年10月2日(金)−10月25日(日)

今秋のnohakoは、井川淳子展「いつか」を開催いたします。井川さんは、写真を媒体とし、物質の持つ静謐さとそこに含まれる物語性を表現する美術家です。今回の展示では、ボッティチェッリの《神曲》をモチーフとした作品《いつか私は(天国篇)》とともに、《その重荷を背負え》が発表されます。