−偶景−

2023年11月24日(金)−12月17日(日)

2023年のノハコは「不二」をテーマとして、髙橋圀夫展「偶景」を開催します。

髙橋さんは、「重ね描き」を手法とした抽象絵画を制作するアーティストです。ノハコでの髙橋さんの作品発表は二回目となりますが、前回2018年の「奥へ」では、二つのイメージが重ねられることによって現象する作品の奥行きについて、注目をしました。

今回の展覧会は、2021年制作の未発表の油彩画を中心に、重ねられる色相において醸成する絵画空間の静謐な豊かさにふれるとともに、会期中に発行される作品集『偶景 画集 二○○四―二○二一』により、髙橋さんの「重ね描き」の過程を追体験する機会となります。皆様のご高覧を、心よりお待ちしています。

髙橋圀夫 Kunio TAKAHASHI

1929
群馬に生まれる
1949
群馬大学群馬師範学校卒業
1960
文化学院美術科卒業

主な個展

1965
〈内分泌感覚としての円〉新宿画廊/東京
1966
〈円―この禁欲的なるもの〉画廊クリスタル/東京
1967
〈低位のゾーン〉シロタ画廊/東京
1969
〈1969年9月のProject…{Mr.Anonymに答えて}…〉シロタ画廊/東京
1971
〈浸透のプロセス〉シロタ画廊/東京
1972
〈未指示〉シロタ画廊/東京
1973
〈before indication〉村松画廊/東京
1976
〈都美術館で個展をやろう!無所属作家会議〉東京都美術館/東京
1977
〈5/2〉旧田村画廊/東京
1978
〈かべならし、かべならむ〉田村画廊/東京
1979
〈辺り(あたり)〉田村画廊/東京
1980
〈無題〉田村画廊/東京
1981
〈無題〉田村画廊/東京
1982
〈無題〉田村画廊/東京
1984
〈for-mage〉哲学堂−Scene and branch 田村画廊/東京
1985
〈for-mage〉鳥の方法学 田村画廊/東京
1986
〈作為-イリュージョン〉田村画廊/東京
1989
〈movement 89〉女子美画廊/東京
1990
〈movement 90〉真木・田村画廊、新宿ゴールデン街○羅治/東京
1992
〈movement 92〉真木・田村画廊/東京
〈movement 92 san ban kan〉ギャラリー銀座San Ban Kan/東京
1994
〈Portrait YANAKA〉〈Sweat YANAKA〉アートフォーラム谷中/東京
1995
〈髙橋圀夫「85-95」展〉ART SPACE 88/東京
1997
〈さまざまな眼82〉かわさきIBM市民文化ギャラリー/神奈川
1998
〈有機電気〉ジ・アースミュージアム/東京
2000
〈三叉神経、他〉真木・田村画廊/東京
2001
〈リヴァーシブル〉始弘画廊/東京
2003
〈継起・現象する異別〉始弘画廊/東京
2004
〈継起(現象)する異別〉ギャラリー檜/東京
2006
〈うら庭にて〉ギャラリー檜/東京
2007
〈重なり〉ギャラリー檜/東京
2008
〈重なり〉ギャラリー檜/東京
2009
〈連続個展形式の二人展 髙橋圀夫×小島敏男〉ゆーじん画廊/東京
2010
〈薄絵〉ギャラリー檜/東京
2011
〈居留〉ギャラリー檜/東京
2013
〈出会えたことば エンリーケ・ビラ=マタス〉ギャラリー檜/東京
2014
〈重ね描きひと言〉ギャラリー檜/東京
2015
〈ひとりごつ―〉ギャラリー檜/東京
2017
〈美術(ゝゝ)する〉ギャラリー檜/東京
2018
〈奥へ〉nohako/東京
2019
〈作ることの仕組み〉ギャラリー檜/東京